2025年5月、鹿児島に住む私たちがずっと憧れていたイタリアへ。今回の旅のメインは、運河が美しいヴェネツィアと、豊かな自然と郷土料理が魅力のシチリアです。

それぞれの街で数日ずつゆっくり滞在しながら、歴史・グルメ・自然をじっくり味わう「のんびり旅」をテーマに巡ってきました。
観光地をただ回るのではなく、地元の人が通う市場で買い物したり、スーパーで食材を調達してキッチンで料理したり。旅先の暮らしをちょっとのぞき見るような、そんな時間を大切にしたいと考えて計画しました。
そして今回、もうひとつ大きな楽しみだったのがタオルミーナからローマへ向かう夜行列車の旅です。寝台列車に揺られて移動する時間は、“移動そのものが旅になる”特別な体験でした。
この記事では、そんなイタリア旅全体の流れを写真とともにざっくりご紹介します。ヴェネツィア〜シチリア〜ローマと巡るリアルな旅の雰囲気を、ぜひ感じてみてください。
イタリア旅程のざっくりスケジュールと全体マップ


イタリア旅行全体の流れをイメージしやすいように、まずは今回の旅のざっくりとしたスケジュールと、訪れた都市を地図でご紹介します。
これから旅行を計画する方にも、移動ルートや日数配分の参考になれば嬉しいです。
イタリア旅行の概要(日付・都市・移動手段)
今回の旅は2025年5月21日から31日までの11日間。のんびり派にぴったりなペースで、イタリア北部から南へ、そして再び北へと移動するルートをとりました。
以下は日程の大まかな流れです。
5/21(水)| 鹿児島 → 仁川(韓国) — 韓国グルメでゆったり旅の幕開け


鹿児島に住む私たちは、鹿児島空港から仁川へ。仁川で1泊し、韓国のグルメを楽しみながら、のんびり旅のスタートを切りました。
移動手段:飛行機(鹿児島 → 仁川)
5/22(木)| 仁川 → ヴェネツィア(ミュンヘン経由) — 夜の街散歩は雰囲気満点
仁川からミュンヘンでトランジットし、夜にヴェネツィア着。ホテルチェックイン後、運河沿いを軽くお散歩。
移動手段:飛行機(仁川 → ヴェネツィア)、空港バス
5/23(金)| ヴェネツィア — 水都を満喫&バーカロでチケッティ体験


歴史地区と運河を徒歩で巡り、水上タクシーで運河巡り。夕方はバーカロでチケッティ(小皿おつまみ&ワイン)を楽しみました。
移動手段:徒歩
5/24(土)| ヴェネツィア → パレルモ(ローマ経由) — 南イタリア・シチリアへ大移動


午前中にヴェネツィアを少し散策してから空港へ。午後の便でローマ経由、夕方にシチリア島のパレルモに到着。B&Bにチェックイン後は、近所のスーパーで夕食を調達しました。
移動手段:空港バス、飛行機(ヴェネツィア → パレルモ)、タクシー
5/25(日)| パレルモ — 市場と劇場、街歩きでシチリアを味わう
パレルモ旧市街を歩き、マッシモ劇場を見学。市場ではローカル気分を楽しみました。
移動手段:徒歩
5/26(月)| モンレアーレ — パレルモから日帰り旅、大聖堂を見学


シチリア名物のお菓子、カンノーロを食べ、市バスでモンレアーレへ。高台の丘からの景色の美しさを満喫。大聖堂の壮麗なモザイク画や建物の立派さに感動し、ランチにはシチリア名物のイカ墨パスタをいただきました。
移動手段:市バス、徒歩
5/27(火)| パレルモ → タオルミーナ(チェファルー経由) — 海辺と山の町を抜けてリゾート地へ


午前中にパレルモを出発し、途中チェファルーに立ち寄って山登り&海辺を散策。景色を堪能し、雰囲気のあるレストランでランチ。再び列車に乗り込み、夕方にはタオルミーナのB&Bにチェックインしました。
移動手段:列車(パレルモ → タオルミーナ)、徒歩、Uber
5/28(水)| タオルミーナ — 古代劇場と街歩きで歴史に浸る
タオルミーナの旧市街を歩き、古代ギリシャ劇場を見学。ピスタチオのお店では店主と雑談しながらアイスをごちそうになりました。
移動手段:徒歩
5/29(木)| タオルミーナ → ローマ(夜行列車) — 海辺のビーチと絶景レストラン、夜は寝台列車で移動


荷物を預けてイゾラ・ベッラへ。ケーブルカーで移動し、海の見えるレストランでランチ。夜はタクシーで駅へ向かい、夜行列車に乗車しました。
移動手段:ケーブルカー、徒歩、タクシー、夜行列車(タオルミーナ → ローマ)
5/30(金)| ローマ — 古代遺跡とバチカン、盛りだくさんの1日
朝ローマ着。コロッセオやフォロ・ロマーノ、トレビの泉、パンテオン、そしてバチカンまでを一気に巡りました。
移動手段:地下鉄、バス、徒歩
5/31(土)| ローマ → 鹿児島(仁川・福岡経由) — 帰国の途へ


ホテルをチェックアウトし、レオナルド・エクスプレスで空港へ。ミュンヘンを経由して仁川へ飛び、さらに福岡経由で鹿児島に帰宅しました。長距離移動の1日でしたが、トラブルもなく無事に帰国。
移動手段:空港鉄道、飛行機(ローマ → ミュンヘン → 仁川 → 福岡)、福岡 → 鹿児島(新幹線)
地図で見る訪問都市の位置関係
プランは至ってシンプル。「ヴェネツィア→シチリア→ローマ」の3拠点だけに絞っています。
今回は中部イタリア観光はせず、本当に行きたかった場所だけに焦点を当てました。
イタリアで立ち寄った都市ごとの見どころ


今回の旅で訪れたのは、イタリア本土の北端にあるヴェネツィアからシチリア島の各都市、そして最後は首都ローマ。
都市ごとに雰囲気も風景もまったく異なり、それぞれにしかない魅力が詰まっていました。
ここでは実際に歩いて感じたその土地の“空気感”や印象に残ったスポットを簡単に紹介します。
【ヴェネツィア】水の都、どこを切り取ってもフォトジェニック


“水の都”という言葉そのままの景観美に、着いた瞬間から心が躍ります。建物のすぐそばを水路が流れ、ゴンドラが静かに通り抜ける様子は、まるで映画のワンシーンのよう。



どこを歩いても絵になる風景ばかりで、写真好きにはたまらない街です。
ただし、石畳と階段が多く橋を渡るたびに段差があるので、大きなキャリーバッグやベビーカーは正直ハードそうに見えました。物価は全体的にやや高めで、レストランやカフェも“観光地価格”を感じることが多かったです。
見どころのひとつ、サン・マルコ寺院は外観の重厚さもさることながら、中に一歩足を踏み入れると天井や壁を覆うモザイク装飾に圧倒されます。とくに黄金の祭壇画「パラ・ドーロ」は宝石がぎっしりと散りばめられていて、豪華絢爛そのもの。やはり、ヴェネツィアに来たら必ず訪れたい名所です。


そして、大鐘楼から見下ろす街並みは絶景。


オレンジ色の屋根が連なる風景と、青く広がるラグーンを一望できる贅沢なひとときでした。こちらもぜひ訪れてほしい場所です。
【パレルモ】歴史と雑踏、ストリートフードが共存するシチリアの玄関口
ヴェネツィアの観光都市感とは打って変わって、パレルモに降り立った瞬間、「あ、外国に来た」と強く感じました。街を歩いていても日本語はまったく耳にせず、地元の人々の活気と雑踏に包まれる感覚が新鮮。



どこか混沌とした雰囲気の中に、歴史の重みと人の温かさが共存する、独特の魅力を持った街でした。
町の中心部にあるクアットロ・カンティは、17世紀に造られたバロック様式の交差点。四隅の建物には季節、王、聖人を象徴する彫像が飾られていて、それぞれが左右対称のアーチを構成する美しい空間になっています。観光の合間にふと立ち止まりたくなるような、静かな存在感を放っていました。


パレルモ大聖堂では、ちょうどミサの直前というタイミングに訪れ、小さな子どもたちの可愛らしい姿にも出会えました。内部は天井が高く、シンプルながら荘厳な空気が漂っていて、祈りの場としての神聖さを感じました。


そして特に印象的だったのが、マッシモ劇場の見学ツアー。その日上演されるオペラのリハーサル中に偶然立ち会うことができ、生演奏の迫力に鳥肌が立ちました。
ロイヤルボックスにも入れてもらえて、豪華な内装にうっとり。日本語の解説はなかったけれど、目と耳で楽しめる体験でした。


街の市場では、パレルモ名物のストリートフードがずらりと並びます。カットフルーツ、様々な野菜、揚げ物のようなもの、さらには新鮮な魚介類まで、目移りするほどの食のワンダーランド。実はパレルモはフォーブス誌の「世界のストリートフード都市トップ10」第5位に選ばれたこともあり、その実力は本物です。


ちょっと雑然としているけれど、それも含めて“地元に入り込む”感覚を味わえるのが、パレルモ最大の魅力かもしれません。
【モンレアーレ】荘厳な大聖堂と丘の上の景色


パレルモからバスで約30分。小高い丘の上にあるモンレアーレは、静かな住宅街と歴史的な建築が共存する落ち着いた雰囲気の街です。
標高は約310m。丘の上からは、パレルモの街並みやその向こうに広がる海を一望でき、思わず息をのむような眺めが広がっていました。
坂道を少し登った先に現れるのが、街のシンボルともいえるモンレアーレ大聖堂。外観はシンプルながら、一歩中に足を踏み入れると一変。



壁から天井までびっしりと敷き詰められた金色のモザイク装飾は圧巻の一言です。
繊細な彫刻やビザンチン様式の図像も美しく、まさに“黄金の聖堂”と呼ぶにふさわしい空間でした。
さらに面白かったのが、大聖堂の回廊や屋根の上を巡る見学ルート。屋根伝いに作られた細い通路やトンネル状の道、一人ずつしか通れない螺旋階段などちょっとした探検気分を味わえます。


のんびりとした街の雰囲気と見応えのある聖堂、そして小さな冒険が詰まったモンレアーレ。パレルモから半日あれば十分に楽しめる、おすすめの寄り道スポットです。
【チェファルー】岩山と海に抱かれた、映画のような港町


パレルモからタオルミーナへ向かう途中で立ち寄ったのが、チェファルーです。電車で1時間弱というアクセスの良さもあり、観光の合間にふらっと立ち寄れる、こぢんまりとした港町でした。



ここチェファルーは映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の撮影地としても知られています。
石畳の旧市街を抜けると、ロッカ(La Rocca)と呼ばれる大きな岩山がそびえています。頂上には古代神殿の跡や中世の城跡(カステッロ)が残っており、山頂までの登山道は、思った以上に本格的なものでした。
険しい道のりでしたが、頂上に着いたときの景色は格別で、街並みと海が一望できるその眺めに思わず息をのみました。


下山後は、街のレストランでランチを取りました。テラス席から見える通りの風景がまるで映画のポスターのようで、何度もシャッターを切りたくなるほど美しかったです。


街の中心にはロマネスク様式のチェファルー大聖堂が建っており、観光スポットとしても人気があります。


さらに海辺へと歩いていくと、目の前には白い砂浜と透明度の高い海が広がっていて、リゾート地らしい開放感がありました。夏にはヨーロッパ各地から観光客が集まり、ビーチはとても賑わうそうです。



この日もすでにそのにぎわいが始まりつつあり、リゾートシーズンの訪れを感じました。
チェファルーは歴史的な街並み・自然・グルメそして映画の記憶までも詰め込んだ、印象深い町でした。
【タオルミーナ】絶景と古代劇場、シチリアが誇るリゾートの街
初めて訪れたタオルミーナでは、街そのものが高台にあることに驚かされました。電車で到着する駅は海に近い低地にあり、そこからさらにタクシーやバス、ケーブルカーを使って街の中心部まで上がっていきます。着いてみると、高台ならではの開放感ある風景と、爽やかな空気が出迎えてくれました。
街を歩いていると、あちこちでドイツ語を耳にします。



タオルミーナは、ヨーロッパの中でも特にドイツ人観光客に人気のリゾート地だそうです。
タオルミーナのハイライトといえば、やはり古代ギリシャ劇場です。紀元前に建てられたとは思えないほど保存状態が良く、背景にはシチリアの象徴・エトナ山が広がっています。いまだ現役の劇場として使われており、この景色の中でコンサートを楽しめたらどれほど贅沢だろう、と夢が膨らみました。


街の中心にある4月9日広場では、ストリートミュージシャンが演奏していたり目の前の教会で結婚式が行われていたりと、まるで映画のような情景が広がっていました。石造りの建物やカフェ、お土産店も多く散策だけでも十分楽しめます。


そしてケーブルカーで海辺へ下ると、タオルミーナでも特に人気のスポットイゾラ・ベッラにアクセスできます。小さな島が砂洲で本土と繋がるビーチで、透明度の高い海と岩場の自然美が魅力です。海辺には、映画『グラン・ブルー』のロケ地にもなった開放感あふれるレストランもあり、ロケーションの美しさに思わずため息が出ました。


駅舎のデザインが可愛らしいのも印象的で、全体として洗練されながらも素朴な温かみのある街だと感じました。


リゾート気分と歴史の深さの両方を味わえる、シチリア屈指の魅力を持つ場所です。
【ローマ】古代と現代が共存する、永遠の都を駆け足で体感
今回はシチリアからの移動のついでにローマに立ち寄るかたちとなり、滞在時間はごくわずかでした。



ローマに足を踏み入れた瞬間、「あ、都会に戻ってきたな」という感覚がじわっと広がりました。
英語を話す店員さんが多く、こちらが外国人と分かるとすぐに英語で接してくれることが多かったのも印象的です。シチリアではイタリア語中心だったこともあり、その違いにちょっと驚きました。
短い滞在ながら、フォロ・ロマーノやコロッセオ、スペイン階段、トレヴィの泉など主要な古代遺跡・観光スポットを歩いて巡りました。どこを見ても、街の中にそのまま古代が息づいているような感覚があり、石造の壮大な建物が並ぶ様子に、ただただ圧倒されました。


また、バチカン市国にも足を運び博物館も見学しました。システィーナ礼拝堂の天井画は写真では見ていたものの、実物はやはり別格。人が多くて落ち着かない場面もありましたが、芸術としての圧倒的な力に引き込まれました。


その一方で、サン・ピエトロ大聖堂は時間の都合で中に入ることができず、ただ前を通り過ぎるだけになってしまったのが心残りです。あの有名な「教皇が手を振っていたバルコニー」も見るだけにとどまってしまいました。


駆け足の滞在ではありましたが、ローマという街が持つ「時間を超えた存在感」は、ほんの数時間でもしっかり感じ取れました。今度はもっとゆっくり時間を取って、古代と現代が重なり合うこの都市をじっくり歩いてみたいと思います。
食いしん坊の胃袋が記録したイタリア絶品グルメ


本場イタリアの旅で何より心に残ったのは、やっぱりその“食”の豊かさ。地域ごとに個性があり、素朴なストリートフードから洗練されたレストランの一皿まで、どれも忘れがたい味ばかりでした。



ついつい食べ過ぎてしまうので朝と夜は軽めに、昼はしっかりを心がけました。
旅の道中で出会った美味しいものを振り返ってみます。
5/22 ヴェネツィアに到着
長旅を経て、ついにヴェネツィアに到着。この日は韓国・ミュンヘンを経由してのフライトだったため、機内食でお腹いっぱい、レストランでの夕食は見送りました。


代わりに、宿泊先のホテルで提供されたウェルカムドリンクを運河沿いのテーブルでいただきました。おつまみはシンプルにポテトチップス。夕暮れの水辺にたたずみながら「ついにイタリアに来たんだなあ」と実感する、静かで満ち足りた時間でした。
プロセッコ、ポテトチップス
5/23 ヴェネツィア観光スタート
宿泊先のホテルでゆったりと朝食を楽しみ、街歩きに出発しました。


運河の景色を眺めながらリアルト橋方面へ。途中の公園でテイクアウトした生パスタをランチに。


午後はカフェで名物カンノーロを味わい、夜はバーカロで軽く一杯。


どの料理も気軽に楽しめ、旅の始まりにぴったりの一日でした。
- 朝:ホテルの朝食(ビュッフェ)
- 昼:〈Bepe Bigoi〉トマトソースの生パスタ(テイクアウト)を公園で
- 休憩:〈リアルト橋そばのカフェ〉カンノーロ
- 夜:〈Dolce Vita Venezia〉チケッティをつまみにアペロスプリッツ
5/24 ヴェネツィアからパレルモへ移動
ホテルの朝食でしっかりエネルギー補給。


ヴェネツィアを散策し、レモン&ピスタチジェラートを食べた後は空港へ移動です。


午後の便でシチリア・パレルモへ移動しました。
長距離移動&若干の体調不良だったこともあり、夕食は現地のスーパーで買ったもので簡単に済ませました。パレルモ初日の夜は、旅のリズムを整える静かな時間になりました。
- 朝:ホテルの朝食(ビュッフェ)
- 軽食:〈Millevoglie〉レモンジェラート
- 夜:スーパーLIDLで購入したキャロットサラダ、生ハム、冷凍ピザ、ミニトマト、ビール
5/25 パレルモで市場とストリートフードを満喫
パレルモで迎える朝は、ストリートフードでスタート。まずはアランチーナとアペロールスプリッツを。


昼はバッラーロ市場をぶらぶらと歩きながら、屋台でシチリアらしい食材をつまみ食い。市場の賑やかな空気と香りが五感を刺激する、まさに“食の街”を実感する時間でした。


実はこの日、2人してどうやら風邪を引いてしまったらしく、少し体調が下降気味。もっといろいろ食べられたはずなのに…と、ちょっぴり心残りの一日でした。
- 朝:〈Donnafrancalab〉アランチーナ、アペロールスプリッツ
- 昼:〈バッラーロ市場〉いかのフライ、イワシとトマトのサラダ、白ワイン
- 夜:ミニトマト、生ハム、パン、プロセッコ(軽めの夕食)
5/26 モンレアーレへ日帰り。パスタランチと夜はテイクアウトで
朝はパレルモ名物カンノーロをつまみ、バスでモンレアーレへ。


大聖堂の荘厳なモザイクを堪能した後は、目の前にあるレストランでパスタとビールをいただきました。


夜はモンレアーレのパン屋で購入したパン、スーパーで買った生ハムやトマトと一緒に簡単ディナー。宿泊先でゆっくり味わいました。
- 朝:〈Lucchese Angela〉カンノーロ
- 昼:〈Trinacria Food & Drink〉イカ墨パスタ、トマトソースのショートパスタ、サラダ、ビール
- 夜:モンレアーレのパン屋で購入した〈pane cunzatu〉、スーパーFamilaで購入した生ハムとミニトマト、プロセッコ
5/27 チェファルー観光とタオルミーナ到着の夜
午前は残った食材を朝食にし、電車でチェファルーへ移動。
港町で新鮮な魚介ランチを楽しみました。


その後タオルミーナへ。到着後は、ビールとアペロールスプリッツで乾杯。


夕食は宿で簡単調理したパスタとチーズで、ゆったりとした夜を過ごしました。
- 朝:生ハム、パン、ミニトマト(残りもの朝食)
- 昼:〈Il Normanno〉イカのグリル、イカ墨パスタ、前菜盛り合わせ、アペロールスプリッツ、エスプレッソ
- 夜:〈Bam bar〉ビール&アペロールスプリッツ(ナッツとスナックつき)
宿にて自炊:カポナータ和えパスタ、チーズ、プロセッコ
5/28 タオルミーナで贅沢ランチ
この日はランチにレストラン〈Ristorante Pizzeria Taormina〉へ。ピスタチオソースのサーモンピザや、トリュフがのったカルボナーラなど、ちょっと贅沢なイタリアンをワインと一緒に楽しみました。食後のエスプレッソまで含めて、満足感の高い食事でした。


お土産探しの途中、偶然立ち寄ったお店では気さくな店主と話が盛り上がり、ピスタチオジェラートをサービスでいただけるという嬉しいハプニングも。
夕方には〈La Bottega del Formaggio〉で惣菜を買い、宿のテラスでビールとともにゆっくりと味わいました。風と光の中で心地よい時間を過ごせました。


- 昼:〈Ristorante Pizzeria Taormina〉ピスタチオソースのサーモンピザ、カルボナーラ(トリュフのせ)、ルッコラのサラダ、ワイン、エスプレッソ
- 休憩:〈Novè – Pistacchio per tradizione〉ピスタチオジェラート(サービス)
- 夜:〈La Bottega del Formaggio〉の惣菜(揚げたナスとトマトソース、チーズを焼いたようなもの)、ポテトチップス、ビール(宿のテラスにて)
5/29 海辺での絶景ランチとジェラート、夜は夜行列車で軽食
この日は<Bam bar>グラニータ&ブリオッシュの朝食を摂りました。


その後、少し移動しLe Grand Bleuでランチを楽しみました。『グラン・ブルー』の撮影地にもなった開放的なレストランで、イワシのパスタやアサリのボンゴレ、ブッラータのサラダを注文。海風に吹かれながらの食事は、まさに非日常の贅沢でした。


午後は街歩きの途中で、レモンのジェラートを片手に小休止。


夕方には最後のアペロールスプリッツで乾杯しました。


夜は、いよいよローマへ向かう夜行列車に乗車。車内で簡単な軽食を摂りました。
- 朝:〈Bam bar〉グラニータ&ブリオッシュ
- 昼:〈Le Grand Bleu〉イワシのショートパスタ、アサリのボンゴレ、ブッラータサラダ
- 休憩:レモンのジェラート、アペロールスプリッツ
- 夜:テイクアウトのアランチーナ(夜行列車内で)
5/30 ローマでシンプルに。移動と観光の合間に味わう定番の味
この日はローマへの移動日。朝は電車で袋入りのクロワッサンとスナックという簡単な食事が出ました。エスプレッソのみ本格的(電車に立派なエスプレッソマシーンが載ってた)なのは、やっぱりイタリア!


ローマでは〈Caffè Vergnano1882 Prati〉でクロワッサンとレモネードをいただきました。


昼はバチカン市国近くのレストランで、グリル野菜やトマトソースのパスタ、マッシュルームピザなど、ベーシックながらも丁寧な味に満足。


夜はスーパー〈Conad〉でサラダやマリネを購入し、ホテルの部屋で軽めの夕食に。


イタリア最後の夜は、にぎやかな街の余韻を感じながらゆっくりと過ごしました。
- 朝:クロワッサン&スナック、エスプレッソ(電車内)
- 休憩:〈Caffè Vergnano1882 Prati〉クロワッサン、レモネード
- 昼:バチカン近くのレストランにて、グリルドベジタブル、トマトソースのパスタ、マッシュルームピザ
- 夜:〈Conad〉で購入したサラダ、タコのマリネ、トマトソースの揚げパン、生ハムサンドウィッチ、ビール(ホテルの部屋で)
旅の感想とおすすめポイント


イタリアを巡って感じたことを、素直にまとめてみました。
感動したことや驚いたこと、ちょっと困ったことなど。リアルな旅の感想として、これから行く人のヒントになるかもしれません。
良かった点
今回の旅では、イタリアならではの雰囲気を全身で味わえました。街の景観、食文化、教会や遺跡の荘厳な美しさはもちろん、人々のあたたかさにもたびたび心を動かされました。
言葉が通じなくても、伝えようとしてくれる姿勢がうれしかったです。シチリアでは特に、地元の人たちの素朴で優しい雰囲気が印象に残りました。



美味しそうなものが盛りだくさんで全部食べられないのが悔しいくらい。
アペリティーボっていう風習がある。お酒好きにはたまらないかも。
想定外だった点・ちょっと困ったこと
交通手段には少し戸惑う場面も多くありました。まず、電車は時間通りに来ないことが多く、5〜10分程度の遅れは当たり前。遅れていても特にアナウンスはありません。



自分で確認が必須です。
予定を詰め込みすぎると、こうした遅れで後の行程に響くこともあるので、スケジュールには余裕を持つのが正解だと感じました。
バスもなかなかクセがあります。日本のように「次は○○」という表示やアナウンスがないため、降りる場所を見極めるのが難しいです。もしバスに乗るなら、Googleまっを活用するか、あらかじめ運転手さんに降りる場所を伝えておくのが良さそうです。
さらに驚いたのが、車の運転マナー。全体的にスピードは速く、車間距離も近め。歩行者が横断歩道にいても、信号がなければ止まってくれないことも多々あり、道を渡るときは毎回少し緊張しました。
交差点がロータリーになっていたり右側通行だったりと日本とは感覚が違う場面が多く、レンタカー移動はちょっとハードルが高いと感じました。



運転に慣れている人でも、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
加えて、物価の高さも印象的でした。ランチで入ったレストランでも2人で一万円越えが普通です。もちろん満足感はありますが、外食が続くと予算が一気に膨らむので、食費の配分はあらかじめ考えておいた方が安心です。
イタリアは歴史・文化・美食、そして人の温かさが詰まった心に残る国


イタリアは壮大な歴史と豊かな文化、美味しい食べ物、そして人々のあたたかさにあふれた、心に残る魅力的な国でした。
交通の不便さやちょっとした驚きもありましたが、そうした出来事も含めて、旅の思い出として愛おしく感じられるほど。旅の終わりには、「またきっと戻ってきたい」と思わせてくれました。



日本に帰ってからも、しばらくイタリアの余韻をひきずったほどです。
こんな人におすすめ!
- 歴史やアート、古い建築に興味がある人
- 街歩きやローカルグルメを楽しみたい人
- 忙しい日常から離れて、感性をリフレッシュしたい人
旅の一瞬一瞬が心に残る、そんな経験をしたい方にぴったりです。ちょっとの準備と心の余裕を持って、ぜひ出かけてみてください。