2025年11月26日から12月6日までの11日間、冬のフィンランドへ行ってきました。
旅の最大の目的は、オーロラ鑑賞と本場のクリスマスマーケットを肌で感じること。
この記事は、私たちのフィンランド旅行の「総まとめ」です。
実際に旅した11日間の全モデルコースに加え、渡航前に最も頭を悩ませた「冬の服装・持ち物」について詳しく解説します。
現地の気温や日照時間といった基本情報もまとめましたので、旅の計画にお役立てください。
フィンランド冬旅行 11日間の全旅程(モデルコース)

私たちの旅のメインイベントは、ロヴァニエミよりもさらに北、北極圏の奥地・Visatupaでの「ファームステイ」です。
大自然の中での滞在を経て、首都ヘルシンキ、そして船で国境を越えてスウェーデンのストックホルムへ。
実際に体験した11日間の周遊ルートを、時系列でご紹介します。
- 【1〜2日目】日本→ヘルシンキへ(移動日)
- 【3〜5日目】北極圏でファームステイ滞在
- 【6日目】ロバニエミ観光ののち、夜行列車でヘルシンキへ
- 【7日目】ヘルシンキ観光
- 【8〜9日目】シリヤラインでストックホルムへ
- 【10〜11日目】帰国(仁川経由)
それでは、早速フィンランド冬旅行にご案内します!
【1〜2日目】日本→ヘルシンキへ(移動日)

旅の始まりは長い移動から。
今回は鹿児島を出発し、仁川(インチョン)、コペンハーゲン、ストックホルムを経由してヘルシンキへ向かうルートをとりました。
長時間の移動でしたが、今回はSAS(スカンジナビア航空)のビジネスクラスを利用したため、機内では非常に快適に過ごすことができました。
このか機内でしっかりと睡眠時間を確保できたおかげで、体調は万全です。
私は飛行機が好きなので、乗り継ぐたびに異なる機材やサービスの違いを観察できるのも楽しい時間でした。
ヘルシンキに到着したのは昼過ぎ。
翌日は早朝便での移動を控えていたためこの日は市内へは出ず、空港直結のホテルでのんびりと過ごして体を休めました。
【3〜5日目】北極圏でファームステイ滞在


ヘルシンキから国内線でロヴァニエミへ飛び、そこからさらに車で北へ約1時間。
湖畔に佇むロッジ「Visatupa(ヴィサトゥパ)」に3連泊しました。


ここはまさに手つかずの自然の中。
滞在中は、雪国ならではのアクティビティを満喫しました。
特に薪サウナで温まった後、凍った湖へ入ってクールダウンしたのは貴重な体験です。


ほかにもスノーモービルや蹴りソリに乗り、静かな森の散策を楽しみました。





食事もとても美味しく、心身ともにリラックスできました。
そして何より、念願のオーロラ鑑賞にも成功!


空一面に広がる光のカーテンは一生忘れられない光景となりました。
Visatupaでの忘れられない4日間の詳細は、こちらの記事で紹介しています。


【6日目】ロバニエミ観光ののち、夜行列車でヘルシンキへ


ファームステイ最終日は、バスで「サンタクロース村」へ向かいました。
個人的には少し商業的な印象を受け、「一度見れば十分かな」というのが正直な感想です。
せっかく来たので、記念にハガキを出したり、北極圏の境界線をまたいだりして雰囲気を味わいました。
サンタクロース村の感想はこちらの記事でまとめています。


その後移動した「アルクティクム」(博物館)の方が、私たちにはヒットしました。


日本語ガイドはありませんが、展示が工夫されており、視覚的・感覚的に楽しめます。
ラップランドの自然や歴史を体感できる素晴らしい博物館でした。



夜は寝台列車「サンタクロース・エクスプレス」でヘルシンキへ。


真っ暗なので車窓はあまり見えませんでしたが、個室寝台という非日常な空間だけでワクワクします。
「夜行列車で移動する」という特別感が、旅の思い出になりました。
サンタクロース・エキスプレスに乗った感想はこちらの記事をご覧ください!


【7日目】ヘルシンキ観光
早朝にヘルシンキへ到着し、ホテル「セントジョージ」に荷物を預けました。
まずはカフェでシナモンロールとコーヒーを。


地元のおじさまたちが寛ぐ中、少しだけ街に溶け込んだような朝の時間を過ごしました。
街のシンボルである真っ白な大聖堂はとても美しく、その前の広場には開店を待つクリスマスマーケットの小屋が並んでいました。
その後は図書館「Oodi」やオールドマーケットを巡り、イッタラなどでショッピング。





ランチには念願だったサーモンスープを食べました。
最後に、ヘルシンキのクリスマスマーケットを訪れ、雰囲気を堪能。


夕方はホテルに戻り、予約していたサウナへ。
水着で入るラグジュアリーな空間で、旅の疲れをゆっくり癒やしました。
【8〜9日目】シリヤラインでストックホルムへ


日中はヘルシンキで最後のショッピングとランチを楽しみ、夕方に豪華客船「シリヤライン」に乗船。
これは単なる移動手段ではなく、まさに”動くホテル”です。
船内でもサウナを楽しみ、免税店での買い物やディナーを満喫しながらバルト海を渡ります。
シリヤラインでのクルーズについては、こちらの記事にまとめました!ぜひご覧ください。


翌朝、スウェーデンのストックホルムに到着。


旧市街「ガムラスタン」の石畳の路地を散策し、クリスマスマーケットを楽しみました。
ノーベル博物館や荘厳な市庁舎も見学し、短時間ながら中身の濃い滞在に。
最後は列車で空港へ向かいました。
【10〜11日目】帰国(仁川経由)


ストックホルムから仁川を経由して、無事に日本へ帰国しました。
フィンランドとスウェーデン、それぞれの魅力を詰め込んだ11日間。
スーツケースには思い出と、北欧デザインの素敵なお土産がたくさん詰まっています。
一番悩んだ!フィンランド冬の服装と荷物


この旅で最も頭を悩ませたのが「服装」と「荷物」です。



出発直前、滞在先のファームから「現在の気温はマイナス25度」というメールが届き、戦々恐々としていました。
また、雪が積もっていることや石畳の道を想定すると、大きなスーツケースを持って移動するのは逆に大変ではないか?という懸念も。
ここでは、実際に現地で感じたリアルをご紹介します。
ひとつずつ詳しく解説していきますね。
服装は暖かいアウターと重ね着が正解


結論から言うと、私たちが滞在したタイミングではマイナス5度前後とそこまで冷え込まず、プラスの気温で雪が溶けてしまう日すらありました。
室内は暖房が強力で暑いくらい。
現地の人は驚くほど薄着だったのが印象的です。



厚手の服を一枚着るより、室内ですぐに脱げる「重ね着」スタイルが正解。
ただし、オーロラ鑑賞などで夜間に長時間外に立ち続ける場合は、体の芯から冷えるのでスキーウェアなどのしっかりとした防寒具が必須です。
スーツケース vs. バックパック? 荷物戦略
雪道はもちろんですが、ヘルシンキやストックホルムの街中は多くの場所が石畳です。
そのため、大型スーツケースを引いて歩くのは予想以上に過酷な道のりでした。
タイヤが雪に埋まるだけでなく、石畳の凹凸にガタガタと足を取られ、結局持ち上げて運ばなければならない場面も多々ありました。
今回は2人で「大型リュック1つ + スーツケース1つ」に荷物を分散させましたが、これが大正解。
スーツケースを1つに減らして本当によかったです。
でも、もし次回行くなら「バックパック2つ + 機内持ち込みサイズのスーツケース(いざとなれば手持ちできる)1つ」という構成にすると思います。



それくらい、冬の北欧でキャリーケースを引くのは大変でした。
今回の旅で使ったバックパックはこちら。
受託手荷物になるので、カバーも一緒に購入しました。
今回の旅で持って行ってよかったアイテムベスト3
今回の旅で特に重宝したのは、この3つです。
- ティシュ
- 水筒
- ビーチサンダル
今回は箱なしのソフトパック(ビニール包装)に入った「ローションティッシュ」を日本から持参しました。
現地のホテルや公共施設には備え付けがないことが多く、あったとしても紙質がゴワゴワして硬いのが難点。
アレルギー性鼻炎持ちの私にとって、日本の柔らかいティッシュは持って行ってよかったと思ったNo.1アイテムです。



水筒はフィンランドで可愛いボトルを見つけて購入し、使用しました。
海外は水が高く、500mlで2ユーロ以上(約300円以上)することもザラです。
フィンランドは水道水が飲めるほど水質が良く美味しいので、ボトルに入れて持ち歩きました。
ビーチサンダルは、とにかく利用頻度が高かったです。
サウナへの移動はもちろん、海外のホテルにはスリッパがないことも多いので、部屋履きとしても大活躍。
薄くて軽いので、荷物の隙間にスッと入って邪魔にならない点も優秀でした。
海外旅行をする際の荷物については、こちらでまとめています。旅行先に合わせて使ってくださいね。


持って行ったけれど不要だったもの3選
「念のため」と準備しましたが、現地ではほとんど出番がなかったアイテムは次の3つです。
- 貼るカイロ
- サングラス
- 現金(ユーロ)
貼るカイロ 「極寒」に備えて大量に持参しました。
しかし、観光で歩き回っていると体温が上がりますし、建物の中は暖房が効いているので貼っていると逆に暑すぎました。



結局、ほとんどを使わずに持ち帰ることに…
どうしても持っていくなら、ポケットに入れる「貼らないタイプ」が数個あれば十分です。
サングラスは、雪の照り返しを想定して持参しました。
しかし、そもそも日照時間が極端に短く太陽が低い位置にあるため、眩しさを感じる機会がありませんでした。
そして、現金も不要でした。
フィンランドは驚くほどの完全キャッシュレス社会です。
トイレやロッカーも含め、すべてクレジットカード(タッチ決済)で完結しました。
むしろ「現金不可(Card only)」のお店も多く、現金を使おうとしても断られる場面があるほど。
チップの習慣もないため、「念のため」と持っていった現金は、結局一度も使いませんでした。
実際に訪れて感じた「フィンランド」の印象


11日間の旅を通して感じたフィンランドの「空気感」を 一言で言うと、「清潔で、静かで、日本人の肌に合う国」でした。
街中は驚くほどクリーンで、ゴミも落ちていなければ海外特有の落書きもほとんど見かけません。
海外旅行で一番のストレスになりがちなトイレ事情も、ここではノンストレス。
イタリアなどで遭遇した「便座がない」「紙がない」といったトラブルは皆無で、どこも清掃が行き届いています。
温水便座こそありませんが、多くの場所にハンドシャワー(ビデ)が付いており、いつでも安心して利用できました。



公共の場でも大声で騒ぐ人がおらず、街全体がとても穏やかです。
ファームステイ先のご主人が貸してくれた本『マッティは今日も憂鬱』には、フィンランド人はシャイでパーソナルスペースを大切にすると描かれていました。
なるほど、彼らと接していて納得しました。
この日本人とどこか通じる国民性こそが、異国の地でありながら不思議とホッとできる居心地の良さの理由なのかもしれません。
フィンランド冬旅行の基本情報と実体験


最後に、旅の計画を立てる上で欠かせない基本情報をまとめました。
実際に現地で体験した「気温」や「お金」、気になる「オーロラ」のことなど、リアルな事情をお伝えします。
早速ひとつずつ確認していきましょう。
【気温と日照時間】11月下旬〜12月はどれくらい?


私たちが訪れた時期の、ロヴァニエミ(北極圏)とヘルシンキ(南)の気候データです。
短時間の日照時間に合わせて、効率的に観光計画を組む必要があります。



今回訪れたVisatupaはロバニエミよりもさらに北にあるので、もう少し気温が下がります。
| 都市 | 月 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 日照時間 |
| ロバニエミ | 11月 | 0℃〜-3℃ | -4℃〜-9℃ | 5〜7時間 |
| 12月 | -4℃〜-7℃ | -10℃〜-13℃ | 2〜3時間 | |
| ヘルシンキ | 11月 | 2〜3℃ | -1℃〜-2℃ | 約7時間 |
| 12月 | 0〜1℃ | -2℃〜-3℃ | 約5〜6時間 |
私たちが滞在していた時の日の出は10時過ぎで、日の入りは14時半ごろ。
明るい時間はたったの4時間しかありませんでした。
【時差】日本との時差は?
フィンランドと日本の時差は、冬時間(10月末〜3月末)の期間でマイナス7時間です。 (例:日本が正午のとき、フィンランドは朝の5時)
サマータイム期間中はマイナス6時間になります。
私たちが滞在したVisatupaでは夕食の時間が16時だったのですが、これは日本時間でいえば夜の23時。
お腹がいっぱいになったことと時差が相まって、食後は強烈な眠気に襲われました。
元CAとしての経験から言うと、時差ボケ対策のコツは「飛行機に乗った瞬間から現地時間に合わせて行動すること」です。



機内では、現地の時計に合わせて寝起きするよう意識してみてください。
現地到着後、どうしても眠い時は寝ても構いませんが、短時間の仮眠で起きるのがポイントです。
オーロラは見えた? 確率は?


結論から言うと、私たちは滞在地のVisatupaで3泊中、最終日の1回だけ見ることができました!
実は、オーロラ鑑賞は「運」と「タイミング」の戦いです。
私たちの3日間の記録は以下の通りです。
「KP値」とは地磁気の乱れを示す数値(0〜9)で、高いほどオーロラが発生しやすいと言われます。
しかし、いくら数値が高くても、雲があったら全く見えません。
逆に私たちが見た時のように、数値が低くても空が晴れていればチャンスはあります。


最初は白い霧のようにボヤーッとしていて、「これかな?」と半信半疑でしたが、カメラで撮ると鮮やかな緑色に写ってびっくり。
その後、たまたま強い波が来たタイミングで、肉眼でもはっきりとグリーンや赤のカーテンが揺らめくのを見ることができました!



予報はコロコロ変わります。
アプリで数値をチェックしつつも、最後は「晴れ間」を信じて空を見上げる粘り強さが大切だと実感しました。
オーロラの情報は「AURORA」というアプリでチェックしました。


AURORAアプリのダウンロードはこちらからどうぞ
言語は?英語は通じる?
公用語はフィンランド語とスウェーデン語ですが、ホテル・レストラン・ショップなど、ほぼどこでも完璧な英語が通じます。
会話に困ることはほとんどありませんが、簡単な挨拶は覚えておくと良いでしょう。
ガイドブックでは、「こんにちは!」の挨拶表現として「Moi(モイ)」が紹介されています。
しかし、実際に現地のお店などで声をかけられる時は、圧倒的に「Hei(ヘイ)」が使われていました。



「Hei」は、「Moi」より丁寧なニュアンスだそうです。
「Hei(こんにちは)」と「Kiitos(キートス/ありがとう)」の2つだけでも覚えておくと、店員さんとスムーズにコミュニケーションが取れるでしょう。
【ネット環境】レンタルWi-Fiは必要?
フィンランドはIT先進国だけあって、ホテル・空港・列車(VR)・カフェなどほとんどの場所で無料Wi-Fiが使えます。
そのため、わざわざ高額なレンタルWi-Fiを借りていく必要性は低いと感じました。
私は楽天モバイルを使っているのですが、海外ローミングが2GBまで無料なので今回はそれだけで十分カバーできました。



実際、11日間の旅で使ったデータ量は1GB未満。
絶景続きだったので、スマホを見る時間を減らして「デジタルデトックス」気味に過ごしたことも理由の一つかもしれません。
しかし、地図や調べ物をする程度なら高額なレンタルWi-Fiは不要。
現地のフリーWi-Fiと、安全のためeSIMなどの少量データプランがあれば全く問題ありません。


寒さを超える感動が待つ、フィンランドの冬旅へ!


出発前は、マイナス25度の寒さや、慣れない雪道での移動に不安もありました。
しかし実際に訪れてみると、フィンランドの冬には寒さを補って余りあるほどの「感動」と「温かさ」が待っていました。
音のない白銀の世界、空に舞うオーロラのカーテン、温かいサウナ、そして現地の人々の穏やかな優しさ。
そのどれもが、写真や言葉だけでは伝えきれないほど美しく、心震える体験でした。
もし冬の北欧旅行を迷っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。



しっかり準備をすれば、寒さはなんとかなります。
この記事のモデルコースと服装ガイドが、あなたの旅の参考になりますように!










