MENU

京都人は腹黒い?京都人の本音を教えます!【ぶぶ漬けでもどうどすか?】

京都人は腹黒い?京都人の本音を教えます!

「京都人は腹黒いってほんと?」
「長居したら、本当にお茶漬け出てきたりする?」

京都人は腹黒いとよく言われます。京都のおうちを訪ねて、ぶぶ漬けをすすめられたら「早よ帰れ!」という意味だとかいうウワサ…本当のところ、どうなのか気になりますよね。

この記事では、京都人が腹黒いといわれる理由やお茶漬けの真相などについて詳しく解説します。

このか

京都人の私が、京都人の本音を教えます!

京都人の本音を書くので、京都人からはヒンシュクを買ってしまいそう…。しかし、実はちょっとした考え方の違いが原因かもしれません。

この記事を読めば、「ちょっと怖い」「意地悪」だと思っていた京都人のイメージが変わり、京都が大好きになる!…はず。

では、さっそく京都人の心理をのぞいてみましょう!

目次

本当にぶぶ漬けは出てくるの?【京都人腹黒エピソード】

京都人の腹黒さを表すときによく使われる、「ぶぶ漬けでもどうどすか?」というキーワード。ぶぶ漬けをすすめられる=「早よ帰れ!」と言う意味だとして、よく知られています。

しかし、本当にぶぶ漬けをすすめられることはおそらくありません。

なぜなら、ぶぶ漬けをすすめることが、直接的に「早く帰れ」の合図ではないから。そして、京都人もこの「ぶぶ漬けエピソード」を知っているから。さすがの京都人でも、そんなにわかりやすい意地悪はしません。

ただ、お茶漬けは出てこないにしても、お茶くらいだったら日常的にすすめられるでしょう。こんなとき、お茶をいただくか、お断りして立ち去るか…。実はこれも「ぶぶ漬け」と同じような意味合いかもしれません。

え?おかわりいただいちゃダメ??せっかく入れてもらったんだから、飲まなきゃ失礼じゃない?

このか

その判断は、お茶をすすめてくれた人とあなたの関係性や状況によってかわります

その「お茶のおかわり」が本音なのか、「そろそろ帰ってくれないかな」のサインなのか、その見極めこそが京都コミュニケーションの奥深さ、そして時に「意地悪」とも言われる所以です。

実際に京都で「ぶぶ漬け」をすすめられることはほとんどありませんが、気になる方は一度お家で味わってみては?

京風だしの香りや、梅干し・海苔・漬物の組み合わせは、まさに“京都人の奥ゆかしさ”そのもの。ちょっとした気遣いやおもてなしの場面にもぴったりです。

ぶぶ漬け以外にも?京都流・遠回しコミュニケーションの例

ぶぶ漬けは、あまりにも有名になりすぎて今では使われないかもしれませんが、京都の日常会話の中には「ん? もしかして、これって遠回しに何か伝えてる…?」と感じさせるような表現があると言われています。

ただし、これらはあくまでも巷でよく言われる代表例だということ。都市伝説のように語られている側面もありますので、鵜呑みにするのは禁物です。全ての京都人が、いつもこのような裏の意味を込めて話しているわけでは決してありませんし、個人差も大きいことを知っておいてください。

それでは、「京都人の腹黒エピソード」としてよく語られる、代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

「お子さん、元気でよろしなぁ」

子供が少し騒がしくしている時などに聞かれることがあるといわれているフレーズです。

「元気があって良いですね(…でも、少し周りへの配慮もお願いできますか?)」といった具合に、褒めているようで、実はやんわりと状況の改善を促している? と解釈されることがあります。

ピアノ、お上手どすなぁ」

楽器の音が響いてくるような状況で使われます。

「熱心で感心ですね(…ただ、もう少し練習時間について少し考えていただけると嬉しいのですが)」というように、賞賛の言葉を借りて、本音を伝えようとしている? という見方もあるようです。

「ええ時計したはりますなあ」

訪問先で話が長引いている時、ふと相手の腕時計を褒める。これは「素敵な時計ですね(時間も確認して、そろそろお開きの頃合いだと気づいてくださいね)」というサイン? と言われることがあります。

もちろん、純粋に時計を褒めているだけのケースも多いはずですが、タイミングによっては深読みされてしまうことも。

「考えときますわ」

何かをお願いされたりお誘いを受けたりした際に、はっきりと「NO」と言いづらい時に使われる便利な言葉です。「考えます(=あまり期待しないでくださいね)」という、遠回しなお断りのニュアンスが強い場合が多い、と一般的には認識されています。


ぶぶ漬けのエピソードと同じく、これらのフレーズもあまりに有名になりすぎて、京都の人たち自身も「ああ、あの話ね」と知っています。ですから、あからさまにこれらの言葉を使うのは、かえって野暮だと考える人もいるでしょう。

とはいえ、直接的な物言いを避け、相手に「察して」もらうことを良しとするコミュニケーションの文化そのものが、完全になくなったわけではありません

このか

時代とともにもっと洗練された、あるいは気付かれにくいような新しい表現が生まれているはずです。

京都人が腹黒いと言われる理由

「ぶぶ漬けエピソード」の真意を紐解くには、京都人の性格を知る必要があります。

京都人の性格を一言で表すなら「プライドが高い」

京都人は、京都が日本の中心地であるということに疑いを持っていませんし、そこに住んでいるということに誇りを持っています。昔から続く日本の歴史と文化の中心地、それが「京都」であり、そこに住んでいる選ばれし市民が「京都人」なんです。

これだけ聞くと、「いったい何さまのつもり?やっぱり京都人て感じ悪い!と思いますよね。お高くとまっている、この感じ。そう思われても仕方ないと思います。

このか

だって、「京都人」なんやもん!

では、「腹黒い」と言われるその裏側に、どんな京都人らしい気質があるのでしょうか。以下の2つの視点から見ていきましょう。

さっそく、詳しく説明していきます。

京都人の思う「京都」とは「京都市内」

京都人が「京都」と言っているのは、だいたい京都市内のことです。

さらに細かく言えば京都の中心地である、中京区・下京区・上京区あたりを中心に考えているフシがあります。

京都中心部以外に住んでいる京都人は、会話の中に潜む微妙なニュアンスに気づいてしまうので、「京都の中心に住んでる人たち、感じ悪っ!」って思うこともあります。

京都人の質問「どこから来はったん?(どこからきたの?)」の答えに対する、京都人の心の中の反応をみてみましょう。

京都市(中心地以外の区)の場合

えらい遠いとこから!


中心地以外の区でも京都市内なのに、まるで地方から来たかのような扱いをされることも。京都の中心=洛中という意識が根強い証拠です。

京都市以外の京都に近い市(宇治・城陽など)の場合

いやぁ。そーどすかぁ!(市内ちゃうんか)


「京都」には含まれるけれど、中心地の人から見ると“市外”扱い。微妙な間が生まれ、会話がふわっと終わることも多い。

京都市から遠い京都府(舞鶴など)の場合

あぁ、海のあるところやね!(京都市内に海はありまへん)


「京都=海なし」の固定観念から、舞鶴=海と結びつける反応。距離感よりも特徴で認識されることが多いです。

三代続けて京都に住んでいるのが「京都人」

京都の中心地に住んでいる人たちほど「京都人」意識が強いというのは、先ほどお話しした通りです。さらに京都人として認められるには、三代に渡って京都に住んでいる必要があると言われています。

私の父は京都生まれの京都育ちですが、父の両親の出身は「岐阜と京都」です。

父は京都の歴史を研究している学者ですが、自分の父が岐阜出身で正式には自分が京都人だとはいえないということを、なんとなく後ろめたく思っていたそうです。

このか

私は3代目なので、正式な「京都人」どす!

つまり、最低でもおじいちゃん・おばあちゃんの世代から京都に住み続けていなければ、まだまだ新参者ってことなんです。

京都人の会話って、慣れない人にはちょっと難しい…。そんな「察し文化」に慣れたい方は、こういう本から入ってみるのもいいかもしれません。

京都人の本音と建前文化【腹黒いと言われる理由】

京都には、本音と建前を使い分ける文化があります。

インターネットで「京都弁」を検索すると、「裏の意味に注意!」といった記事を多く見かけますが、それは本当の意味ではありません。なぜなら、全部が裏の意味ではないからです。

裏表があるというよりも、相手への配慮や距離の取り方として根付いた価値観であり、時にその繊細さが誤解を生じさせているというべきでしょう。

具体的にどのような場面でその“京都らしさ”が表れるのかについて、次の2つの側面から説明します。

ひとつずつ見ていきましょう。

陰口は京都人の日常

京都のコミュニケーションでは、相手への配慮から直接的な物言いを避け、遠回しな表現で「察してもらう」ことを重んじる傾向があります。言われた側もまた、言葉の表面だけでなくその裏にある意図を「察する」ことが求められます。

これが、よく言われる京都の「本音と建前」の文化の一側面です。

しかし、「察してもらおう」という意識が強すぎるあまり、察してもらえないとストレスがたまりますよね。そのストレスは「陰口」という形で発散されることになります。表立って角を立てることを避ける代わりに、内々で本音が語られるのです。

つまり、京都人のこうした建前の裏にある本音(と受け取られかねない陰口)の存在こそが、「腹黒い」と言われる理由でしょう。

普段表に出てこないような「内々の話」や「ここだけの話」を話してもらえるようになったなら、それはかなり親密な仲ということになります。

このか

「あの言葉には、実はこういう裏の意味があったんだ…」と、あとから知る経験が「京都人は怖い」という印象に繋がっているのと違いますか?

ですから、京都の人と付き合う上で大切なのは、あまり言葉の裏を深読みしすぎないこと。もちろん「察する」文化への理解は必要ですが、常に裏の意味を探ろうとすると疲れてしまいます。

時には言葉をそのまま受け止める。そのくらいの気構えが、京都でうまくやっていくための心得です。

京都人の心の距離感

はんなりした京都弁は親しみやすく、優しい印象がありますよね。

ニコニコしながら「まぁ、お茶でも飲んでいかはったら?」なんて言われたら、「わぁ、なんて親切!」と感動してしまいそうですが、その雰囲気にだまされてはいけません。

京都人はほかの地域の人たちに比べて、人との心の距離をとっています。本当に仲良くなるまで、なかなかその距離は縮まりません

このか

想像以上に、時間がかかると思っておくれやす。

京都人は、その心の距離感を大切にしているので、その自分のスペースにグイグイ踏み込んでこられるのが苦手です。

にこやかに対応しておきながら、対応が終わった後に「なんえ(なんなの)、あの人!やっぱり京都の人とちゃうんやわ。」というような陰口になってしまうんです。まぁ、踏み込ませるような言動をしているのは自分なんですけどね。

そこは、京都人の「察し」の文化と、それを理解して当然と考える「京都人のプライドの高いところです。

「どうしても裏の意味が気になってしまう…。」という人は、考え方を変えるのが早いです!だって、京都人は変えられませんから(笑)このような本で「鈍感力」を身につけてみるのはいかがですか?

京都人「ぶぶ漬け問題」の真意

ここで最初にお話しした、「お茶をすすめられた場合」についてもう一度見てみましょう。お茶をすすめられてその誘いに乗るか否かは、その人との心の距離感というお話でした。

つまり、そんな仲良くない人にお茶をすすめているときは「そろそろこれを機に、切り上げてほしいな」と思っている可能性があるということです。

「最初からお茶を出す気がないのなら、すすめなきゃいいのに」って思いますよね?しかし、それが京都人の「気遣い」であり、「建前」なんです。だから、言われた方はそれを「察し」なければいけません。

このか

本当に親しい人だったら「もっとゆっくりしていって!」と本心で言っていることになります。

いつ、どのタイミングで「本音」と取っていいのか…。それは感覚の問題なので、なんとも言えません。

ひとつ言えるのは、「親しき中にも礼儀あり」の気持ちを忘れずに対応しましょうってことです。あとはあまり気にしないのが一番!

「ちょっと長居しすぎちゃったかな?」と思ったら、あとから一筆添えることで感謝や気遣いを伝えるのも素敵です。「親しき中にも礼儀あり」の気持ちを、そっと紙にのせて。

【まとめ】京都は「本音と建前」文化が息づいている

京都人が、すべて意地悪で腹黒いわけではありません。ただ、そういう文化の中で生活してきた人も多いのが京都人なのです。

はたから「意地悪」「腹黒い」と思われる言動も、実は京都人にとっては日常で、悪気がないことも多いのです。ですから京都人と関わるときに、裏の意味を無理に理解する必要はありません。

京都人と付き合う時のポイントをまとめてみました。

  • 最初からあまり親しくなりすぎない(一定の距離を保つ)
  • 陰口は気にしない(京都人の日常なので)
  • 京都人の言動の、裏の意味を考えすぎない
  • 表面上は、にこやかに対応。本音は言わない
  • あいさつはしっかりと
このか

京都人と仲良くなるには、「時間」が必要なんどす。

ゆっくり時間をかけて、仲良くなってくださいね。

腹黒さも含めた「本当の京都」に会いに行こう

ここまで読んで、「京都って怖い…」と思いましたか? それとも「京都人、なんか興味深い!」と感じましたか?

どちらにせよ真実を知った今、実際に京都へ足を運べば、もっとディープな“京都の空気”を感じられるはずです。京都人の奥深さをもっと知りたくなったら、ぜひ実際にその空気を体感しに京都へ出かけてみましょう!

京都人は腹黒い?京都人の本音を教えます!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次