京都が大好きな皆さま、今回は別名「玉の輿神社」とも呼ばれている、恋愛のパワースポット「今宮神社」をご紹介します。
女性なら、一度は「玉の輿」という言葉に惹かれますよね。
なぜ、今宮神社が「玉の輿神社」と呼ばれているのか・・・
そこには、江戸時代のシンデレラストーリーが関係しているんですよ!
他にも今宮神社には魅力がいっぱい♪
京都の人は今宮神社のことを、親しみを込めて「今宮さん」と呼んでいます!
今宮神社とは
今宮神社が建造されたのは、平安時代。
当時、京都の街は何度も疫病が流行していました。
医療が今ほど発達していないこの時代、疫病流行の原因は、疫神さまのお怒りだと信じられていたんです。
ですから、疫神さまをお祭りし、鎮魂する必要がありました。
そこで建てられた神社が、今宮神社というわけです。
今宮神社の神さま
今宮神社の正面のお社には、4名の神さまが祀られています。
- 事代主命(ことしろぬしのみこと)<本社・東御座>
- 大己貴命(おおなむちのみこと)<本社・中御座>
- 奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)<本社・西御座>
- 素戔嗚尊(すさのをのみこと)<疫社>
簡単に、それぞれの神さまをご紹介しておきましょう。
神さまもの世界にも、家系図や、それぞれのエピソードがあったりして、結構おもしろいんですよ!
恵比寿さまとして慕われる神「事代主命(ことしろぬしのみこと)」
事代主命は、商売繁盛、開運、厄除け、漁業の神さまです。
大己貴命はお父さん。
素戔嗚尊と奇稲田姫命は、おじいちゃんとおばあちゃんです。
出雲大社でもお祭りされている国を造った神「大己貴命(おおなむちのみこと)」
大己貴命は、別名「大国主」とも呼ばれています。
因幡の白兎の物語でウサギを助けた、あの神さまですね。
ご利益は、縁結びや五穀豊穣、病気平癒など。
素戔嗚尊と奇稲田姫命は、大己貴命のお父さんとお母さんです。
日本神話に登場する女神「奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)」
奇稲田姫命は、ヤマタノオロチ伝説に登場する女神さまです。
奇稲田姫命が、ヤマタノオロチの生贄になる寸前に現れたのが、未来の旦那さま「素戔嗚尊」
ご利益は、五穀豊穣・縁結び・夫婦和合・衣食住保護にあるとされています。
力持ちで傍若無人、でも心優しい神さま「素戔嗚尊(すさのをのみこと)」
素戔嗚尊は、ヤマタノオロチ退治でヒーローぶりを発揮してみたり、大暴れしてみんなを怖がらせたり。
ちょっと、気性が荒い神さまなのかもしれませんね。
そんな神さまのご利益は、疫病・厄除け・子孫繁栄・病気平癒・五穀豊穣などがあるそうです。
今宮神社のシンデレラストーリー
さていよいよ、今宮神社が「玉の輿神社」と言われている所以について、お話ししていきましょう。
時は江戸時代、西陣という場所の八百屋に「お玉さん」という娘がいました。
お玉さんが13歳になったとき、時の将軍であった徳川家光の側室のところへ、奉公に出ます。
側室の所で働いていたお玉さんでしたが、家光に気に入られて、側室に!
そして将軍の子どもを産みます。その子こそが、五代将軍・徳川綱吉。
お玉さんは、「将軍の母」という立場になったわけですね!!
「お玉」さんの「輿入」(嫁入り)、つまりこれが「玉の輿」という言葉の由来になったと言われています。
士農工商の厳しい時代に、最上位まで上り詰めたお玉さん。
きっと、出世運が強かったんでしょうね。
お玉さんは、将軍家光が亡くなった後、出家して「桂昌院」という名前になりました。
今宮神社で絶対外せない7つの見どころ
今宮神社がどんな神社なのかがわかった所で、次は今宮神社の見どころをご紹介していきますよ!
見どころを知っていれば、今宮神社を何倍も楽しめること間違いなし♪
- 絶対手に入れたい!「玉の輿守り」
- ちょっと珍しい「御朱印」
- その願いは叶う?石の重さで判断「阿保賢さん」
- 絶対食べておきたい門前スイーツ「あぶり餅」
- 全国の神さま大集結
- 美の神さまとナマズさん
- 遠距離恋愛を強力サポート?!「織姫社」
では、さっそくひとつめから順番に、みていきましょう(^^)
1.絶対手に入れたい!「玉の輿守り」
今宮神社に行ったら、絶対に手に入れておきたいお守り、それが「玉の輿守り」です!
このお守りは西陣織でできており、お玉さんの生家が八百屋だったことにちなんで、京野菜が刺繍されているんですよ!
いろんなカラーバリエーションがあるので、どれにしようか迷ってしまうかも。
「これを持っていれば、あなたもきっと玉の輿に乗れる!!」
・・・か、どうかはわかりませんが、玉の輿効果を願って、ぜひ「ピン!」とくるお守りを手にとってくださいね。
2.ちょっと珍しい「御朱印」
最近、御朱印集めがはやっていたりしますね!
皆さんは、御朱印を集めていらっしゃるでしょうか?
今宮神社では、通常の御朱印とは別に、見開きの御朱印をいただくことができるんです!
ちょっと珍しくないですか??
見開きのものは、やすらい祭の花笠がデザインされていて、可愛いです❤︎
もちろん、普通の御朱印をいただくこともできますよ。
普通の御朱印は300円、見開きの御朱印は500円です。
3.その願いは叶う?石の重さで判断「阿保賢さん」
本殿に向かって左側、少し戻ったところにある小さな祠、そこにおいてある石が「阿保賢(あほかし)さん」です。
お願い事をする前後の石の重さでその願いが叶うか、叶わないかを教えてくれるんですよ!
- 石を軽く3回、手のひらで叩く
- 石を持ち上げる
- 元の位置に戻す
- 願い事をしながら石を3回なでる
- 石を持ちあげる
はじめて持ち上げた時に比べて2回目は重いでしょうか?それとも軽いでしょうか?
石が重くなっていれば願いは叶わず、軽くなっていればその願いは叶うそうです。
4.絶対食べておきたい門前スイーツ「あぶり餅」
神社参拝のお帰りの際に忘れず立ち寄って欲しいのが、今宮神社名物「あぶり餅」のお店。
あぶり餅とは、きな粉をまぶした小さな餅を竹串に刺し、店先の炭火で炙って、特製の白味噌だれを絡めた、なんとも香ばしいお餅です。
一人前500円で、お持ち帰りは三人前から。
あぶり餅以外のメニューはありません。
境内にある石橋を渡り、東門をくぐった両側に、古い構えのあぶり餅のお店が向かい合っています。
東門を出て左側は1000年の歴史があると言われている「元祖 一文字屋和輔(いちもんじやわすけ)」通称、一和さん。
右側は創業400年「本家 根元かざりや」通称、かざりやさんです。
いつもお参り帰りの参拝客の呼び込み合戦が繰り広げられており、どっちのお店に行こうか迷ってしまいます。
味の違いはほとんどありませんが、何度も通うあぶり餅通の人には「うちはこっちのお店!」というご贔屓があったりもします。
両店とも、水曜日が定休日ですのでくれぐれもお気をつけください。
一和さんには、平安時代からあると言われている井戸があります。
声をかければ、井戸の階段を降りることもできますよ。
5.全国の神さま大集結
今宮神社の境内の西側には、全国八社のお社があります。
あまり目立っていませんが、ここにお参りするだけで、一気にいろんな神さまにご挨拶できてしまうんですよ!
神さまの出張所・・・みたいなものでしょうか。
大国社 蛭子社 八幡社 熱田社 住吉社 香取社 鏡作社 諏訪社
6.美の神さまとナマズさん
手水舎の近くにひっそりとある祠は「宗像社」と言い、宗像三女神(むなかたさんじょしん)が祀られています。
宗像三女神は「弁財天」としても知られていますね。
「道」の神様なので、海上安全・交通安全・導きのご利益があります。
また、美しい女神さまですので、「美」も司っているそうですよ!
そして、今回注目して欲しいのは、その祠の側面。
台座には、弁財天の使いとされる「ナマズ」が彫られています。
昔から「ナマズが暴れると地震が起こる」という言い伝えがあるので、いつしか地震を鎮める神としても有名になりました。
このナマズを写真に撮って待ち受けにすると、「美と財力」アップに効果があるのだとか・・・
7.遠距離恋愛を強力サポート?!「織姫社」
七夕の話に出てくる、織姫さまに機織りを教えた神さまが祀られています。
この神社を守ってきた、京都西陣の人たち。
西陣といえば、京都で有名な織物「西陣織」ですよね!
西陣織の発展も、この神さまあってこそなのかもしれませんね。
そして織姫さまといえば、忘れてはいけないのが「七夕伝説」です。
織姫と彦星は、年に一回しか会えませんよね。
そんなところから、遠距離恋愛中のカップルを強力サポートしてくれるそうですよ!
遠距離恋愛をしている方は、ぜひ、お参りしてみてくださいね♪
今回は織姫社をご紹介しましたが、今宮神社には他にも、八幡社・大将軍社・日吉社・紫野稲荷社・織田稲荷社・若宮社・地主稲荷社・月読社などの社があります。
まさに、「見どころいっぱい!」ですね♪
タイミングが合えばラッキー♪今宮神社で行われるお祭りやフリーマーケット
今宮神社では、毎月のようにさまざまな祭礼が行われていたり、フリーマーケットが行われていたりします。
詳しくは、今宮神社のHPを参照してくださいね!
今回は、とくに面白そうなものを、いくつかピックアップしてみました。
不思議なお祭り「やすらい祭」
4月の第2日曜日に行われるやすらい祭は、疫神を鎮めるために行われている、京都三奇祭のひとつ。
赤い花笠を先頭に、赤や黒の長髪が特徴的な衣装を身にまとった鬼が、太鼓を叩き、飛び跳ねて踊りながら京都の街を進む、不思議なお祭りです。
京都の街の疫神は、このお祭りに引き寄せられ、花笠に集まり、最終的に今宮神社の疫社へと鎮められるそうです。
花笠に入ると、1年間健康でいられると言われていますので、ぜひチャレンジしてくださいね!
神さまだってお出かけしたい「今宮祭」
今宮祭は、5月5日の「神幸祭(おいでまつり)」に始まり、1週間後の日曜日に行われる「還幸祭(おかえりまつり)」で終わる、期間の長いお祭りです。
この1週間、今宮神社の神さまは「御旅所」と呼ばれるところでお過ごしになります。
今宮神社の御旅所は、今宮神社とは別の、少し離れたところにあります。
この場所は、このお祭りの間だけの場所。普段は、びっくりするほど殺風景な場所なんです。
御旅所までの往復は「御神輿」で移動。
御神輿の行列には、獅子舞や牛車、八乙女などが加わり、とっても賑やかです。
御神輿は、活気があって見ものですよ!!
お御輿を担ぐ時の掛け声は「わっしょい、わっしょい」ではなく、「ホイット、ホイット~」です。
ネクタイに感謝「ネクタイ感謝焼納祭」
10月1日に行われる「ネクタイ感謝焼納祭」は、もう使われないネクタイのお焚き上げです。
古いネクタイを持っていけば、西陣織の新しいネクタイと交換してくれます!
なんて太っ腹♪
先着100名らしいので、本気で交換を考えている人は、早めに今宮神社へ行ってくださいね。
お焚き上げは、先ほどご紹介した、織姫社の神前で行われます。
みやびな舞を鑑賞しよう「例祭」
10月8日の夜から9日の朝にかけて、今宮神社では神事が執り行われます。
神前では、8日の夜にお神楽、9日には神事舞が奉納されますよ♪
雅楽の音と美しい装束、雅な舞を鑑賞しながら、平安時代から続く京都の昔に思いをはせてみてはいかがですか?
きっと、京都旅行での素敵な思い出になることでしょう。
毎月1日は手作りフリーマーケット
毎月1日(5月1日は今宮祭があるため、おやすみ)は今宮さんのフリーマーケットの日。
朝10時から、季節のお野菜や果物、手作り品、古着やリサイクル品など、さまざまなお店で賑わいます。
地元の人たちと交流できるチャンスでもありますね!
実際に使われている京都弁を耳にすることもできる、よい機会かもしれません♪
今宮神社のフリーマーケットの規模は小さめ。
一つひとつのお店をのぞいて、ゆっくり回れるのが魅力。
いわゆる、地元のフリーマーケットという感じでしょうか。
お客さんも少なめ、価格も低め・・・
というわけで、もしかしたら掘り出し物に出会えるかもしれませんね!
今宮神社へのアクセス
最寄りのバス停は「船岡山」もしくは「今宮神社前」
京都市営地下鉄「北大路」から歩くこともできますが、20分以上かかります。
北大路駅にはバスターミナルがありますので、そこから神社までバスでアクセスするのがオススメです。
【住所】〒603-8243 京都府京都市北区紫野今宮町21
【アクセス】市バス「今宮神社前」下車すぐ ・市バス「船岡山」より徒歩7分
【電話番号】075-491-0082
【公式サイト】http://www.imamiyajinja.org
【まとめ】パワースポット今宮神社を満喫!「そうだ京都、行こう」
今回は、見どころいっぱい、魅力いっぱいの今宮神社をご紹介しました。
いろんなスポットがありましたが、神社自体はそれほど大きい場所ではないので、滞在時間一時間ほどで、十分楽しめますよ!
普段は人出も少なく、ゆっくりと過ごせる神社ですが、お祭りの時期はいつもとはまた違った雰囲気が楽しめます。
次の京都旅行は、お祭りの時期を狙っていくのもいいですね!
皆様の京都旅行が、思い出深いものとなりますように♪
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